
ドッグトレーニングについて

ドッグトレーニングみかんではフードを極力用いずに、リードコントロールでのしつけを実践しています。リードコントロールでしつけることの一番のメリットは“飼い主が愛犬から尊敬・尊重される”ことです。
もちろんフードをしつけで用いることは間違いではありませんが、フードに頼りすぎてしまうと、人ではなく“フードの有無“や“フードの質”で犬が言うことを聞くかどうか判断するようになってしまいます。
なのでドッグトレーニングみかんでは、フードを用いる前に愛犬と飼い主の関係性を良くするためのプログラムを優先して行っています。
余談ですがよく犬の叱り方として“無視をして下さい”とありますが、そもそもとして飼い主と犬の関係性が良好でないとこの方法は意味がありません。
※好きな人の無視はツライですが、そうでもない人に無視されても平気なように、関係性によっては“無視”は罰になりません。
また同様に犬から甘噛みされた際に“痛い”と言ってやめされる方法もありますが、効果があるのは犬が飼い主のことを尊重していることが前提条件となります。


しつけの基本
リーダーウォークとは、愛犬が飼い主の横について引っ張らずに落ち着いて歩くことを指します。ただ横について歩いていれば良いというわけではなく、一番の目的は愛犬が飼い主のペースに合わせることを学習することです。
リーダーウォークを通して「指示を聞くことが大切である」と愛犬が認識すると、普段のコマンドも従いやすくなります。
またリードを引っ張る犬は、首輪使用時に首や気管に強い負担がかかります。ハーネスを使用していても、体のバランスが崩れやすく、関節や筋肉に負担がかかる可能性がありますのでリーダーウォークを行うことで、犬の体への負担を軽減できます。

使い勝手№1
「座れ」は犬のしつけの中で最も基本的なコマンドの一つであり、他の複雑な指示(待て、伏せ、来いなど)を教える際の基盤となります。しっかりと座る動作を習得させることで、トレーニングの成功率が高まります。
犬が興奮しているときに「座れ」を指示することで、気持ちを落ち着けさせる効果があります。他の犬や人に出会ったときの興奮をコントロールしたり、車や自転車の追いかけ行動を収める際に用います。


信頼関係をつくる
伏せの姿勢は、犬にとって「服従」や「信頼」を示す行動でもあります。特に警戒心が強い犬や勝気な犬の場合、伏せを通じて飼い主との信頼関係を築くことができます。
実は伏せの姿勢をとることを嫌がる犬は少なくありません。座った状態や立った状態であれば、何かあった時にすぐに動けます。しかしながら自身のお腹をつける伏せは次の行動が一瞬遅くなります。これが警戒心や勝気な犬が伏せを嫌がる理由です。
大事なことは犬が嫌がることをあえてすることで、犬から服従と信頼を勝ち得ることです。また指示を聞いてくれた犬に対しては存分に褒めてあげることが重要で、飼い主が喜ぶ姿を犬に見せることは良好な関係性作りに欠かせません。
ノーベル医学・生理学賞を受賞したコンラート・ローレンツの著書の中でも、犬のしつけにおおける“伏せ”の重要性を説いています。

バリエーションを増やす
「座れ」や「伏せ」だけでなく、「立て」を覚えることで、さまざまな指示をスムーズに切り替えられます。
座れの練習ばかりをしていると、立ち止まったら愛犬が勝手に座ってしまうことがしばしばあります。本来は人が指示をしてから座るのが適切なので、犬に人からの指示に対する注意力をつけるためにもコマンドのバリエーションを増やすことは重要です。
また動物病院やトリミングサロンでは「立つ」姿勢が求められることが多いため、事前に練習しておくと犬の負担が軽減されます。


集中力と自制心
「待て」は犬にとって我慢するトレーニングになるため、集中力と自制心が鍛えられます。そのため、社会的なマナー向上やしつけの基礎となり、飼い主との信頼関係を深める効果もあります。
興奮しやすく、何かに気を取られるとすぐに動いてしまう性格の犬にとって「待て」は安全を確保するための重要なスキルです。
横断歩道や玄関からの飛び出し事故を防げると共に、ドッグランや公園で落ち着いて行動できることによってトラブルを未然に防ぎます。
トレーニングの際は「短い時間から始めて、徐々に待つ時間を伸ばす」ことがポイントです。

信頼の証
“来い”は飼い主と愛犬の関係性を図るバロメーターになります。関係性が良好であれば常に飼い主の声を気にしていますので、自由に遊んでいても飼い主の指示を優先します。
呼んでも来ない場合は、基本トレーニング(リーダーウォークや座れ)を練習することで飼い主に対する注目度を上げることが出来ます。
トレーニングの際は犬が来たら必ず褒める・ご褒美を与えることで、ポジティブなイメージを持たせましょう。また、短い距離から徐々に距離を伸ばし、どんな環境でも確実に「来い」ができるように練習することが大切です。
