大型犬が大人しい理由3選

しつけ方法

はじめに

大型犬は“大きくてこわい”なんて思ってはいませんか?

たしかに警察犬で使われるジャーマンシェパードのような犬を見ると、ついつい迫力に圧倒されてしまうかもしれません。

でも実は同じ犬でも小型犬と大型犬では、大型犬のほうがおとなしいことの方が多いんです。
今回は大型犬がおとなしい理由3選ご紹介します。

なでられる犬

犬の“しつけ“をちゃんとしている

大型犬を飼う場合、多くの飼い主の方は犬にしつけをきちんと施します。

なにせ小型犬と違い、大型犬の力の強さは段違いです。
散歩の引っ張り癖や、人への飛び付きで転倒事故を熾したら大変です。それに見てわかる通り、大型犬の犬歯は鋭く大きいので、万が一噛みついたとしたら大ケガとなってしまいます。

そんなもしもに備えて大型犬は“しつけ”をちゃんとしているので、おとなしい犬が多いのです。

遺伝子レベルでおとなしい

犬の気質を決める上で遺伝子は大きな影響力を持っています。

動物学者が異なる犬種の遺伝子を調べたところ犬の興奮のしやすさは犬種ごとに異なり、それには特定の遺伝子が関わっているそうです。その遺伝子がつかさどっているのは、刺激に対する耐性です。

例えば少しの物音で大げさに驚く犬種もいれば、全く動じない犬種もいます。この違いはこの特定の遺伝子の有無で決まっているそうです。つまり遺伝子レベルで興奮しやすい犬種というのは決まっているということです。

この遺伝子検査を全ての犬種では行っていないので、個別の犬種を引き合いに出してこの遺伝子の有無を述べることは出来ません。

しかしながら「本のタイトル」においては、非常にわかりやすく犬種ごとの特性をグラフ化しています。
その本よると押し並べて小型犬の方が興奮性が高いことがわかります。

このことから小型犬には興奮しやすい遺伝子をもっている可能性は高く、大型犬においてはその遺伝子を持っていないということが言えそうです。

ブリーディングによる選別

そして最後に、そもそも大型犬は気性の激しい性格の犬は交配させません。

その理由はとてもシンプルで、大型犬が暴れて噛みつくようでは被害が甚大だからです。
家庭犬としてブリーディングする以上、リスクのある個体はブリーディングラインから外れます。

なので一例ですが、闘犬で使われる土佐犬なども普段は大人しく良い子をブリーディングさせます。

また優良なブリーダーのもとで行われるブリーディングは自然交配ではなく、人が交配を介助するか人口受精をさせるかして血統の管理を徹底して行います。

余談ですが、パピーミル(子犬工場)と呼ばれるところでは一箇所に犬を集めて飼育するケースがあります。親子や兄妹で近親交配が起こってしまうケースがあるので、きちんと血統書を出せるペットショップで犬を購入することをおすすめします。

小型犬のことにも触れておきますとブリーダーの中には犬の性格に難があっても、大型犬と比べると被害はたかが知れているのでそのまま繁殖に用いるケースが多くあります。
咬傷事故も小型犬の方が多いのですが、被害が小さい分あまり表立って事件にはならないのです。

犬と家族団らん

まとめ

大型犬がおとなしい理由をご紹介しました。これで大型犬のイメージは変わりましたでしょうか?
ただあくまでもこれは一般的な話で、中には攻撃的な犬もいるので基本は犬の性格をしっかりと観察する必要があります。